夫婦やカップルの破局の原因は「性格の不一致」といわれますが、具体的な原因は男女共に「浮気」だともいわれています。別れの裏に恋しく思う人ありかもしれません。
また金銭感覚・仕事に対する姿勢・友達との付き合い方・食べ物の好み・相手との付き合い方などの「価値観の違いも別れの原因になるといわれていますが、生まれも育った環境も違う人間同士の付き合いに「価値観の違い」は当然あることです。お互いの価値観を知り、自分の気持ちや感情を押し付けるのではなく、相手の価値観や性格・育った環境などを理解することがたいせつです。物事によっては価値観の違いをすりあわせてひとつの答えを出す必要があることもあります。お互いに理解していく過程で、意見の違いからケンカすることがあっても悪いことではありません。
うまくいかない原因
しかし、恋愛にしても結婚にしても、誰とつき合っても相手との関係がうまくいかない…と同じようなパターンを繰り返しているとしたら、その原因として「怒りや悲しみといった負の感情」を本来向けるべき相手ではなく、今「目の前にいる近しい人」に向けているケースがあります。
「あなたは何に怒っているの?」
「あなたは誰に怒っているの?」
「今、あなたが私に怒っているのはおかしいのでは?」
と問われれば、ハッとしませんか?
冷静な判断ができずに、怒るべくして怒っているという勢いで「あなたが悪い」と相手を責めても、結局はあなたの心は晴れませんし、時には相手への憎しみさえ感じてしまうこともあります。逆に相手からすると、あなたが見当違いの怒りをぶつけているということ以外は伝わってこないので、あなたを理解することができません。
怒りの根底には
一般的に怒りが生まれる根底には、かまってほしい・行き場を失っている感情を発散したい・自分のことしか考えられない・周囲をコントロールしたい・素直に自分の気持ちを言葉にできないなどがあります。
怒りの表現は人によって違います。怒りをきつい言葉で投げつけることで表現する人もいれば、不機嫌な態度で表現する人、嫌みで表現する人など人それぞれです。
未完の感情とは
何故たいせつな人との関係がうまくいかないのでしょうか?
あなたと相手との関係がうまくいかない原因のひとつは、普段自分では気づいていないあなたの心の奥にある「未完の感情」です。
「未完の感情」とは、過去の出来事の場面で、
ある人に対して、あなたの感情が出せなかったままだったり
出しきれてなかったり
出したとしても言いくるめられていたり
と、納得いかない状況のまま行き場を失って心の奥に残ってしまった感情です。
あなたが感じた強い感情をなかったことにはできません。
多くは親(養育者)との関係で「未完の感情」が残っています。
「未完の感情」は、相手が特別な存在である親(養育者)だからこそ、あなたが強く感じた感情です。
感情を解消する
解決方法としては、親が亡くなっている場合もありますし、親直接本人に向かって伝えなくても、親(養育者)に対して
どんな気持ちをわかってほしかったのか。
どんな気持ちに気づいてほしかったのか。
どうしてほしかったのか。
家庭でどんなふうに過ごしたかったのか。
どんな家族であったらいいなと思っていたのか。
心の中に思い浮かべるお母さんやお父さん(養育者)に向かって、あなたの心にある「未完の感情」を納得がいくまで実際に言葉に出して伝えきることです。
あなたにしかできない
相手との関係がうまくいかない時は
相手が○○だったらうまくいくのに…
相手が○○してくれればうまくいくのに…
と考えてしまいがちですが、あなたにできることは相手が変わるように働きかけるよりも、自分と向き合うことかもしれません。それはあなたにしかできないことです。
たいせつな人との関係が壊れるまでに、あなたの「未完の感情」を解消することで、相手との関係もよい関係へと変化していくことでしょう。
どうすればよいのかイメージがつかめない、「未完の感情」をひとりで解消することが難しいと思われる方は、カウンセリングを是非ご利用ください。ご予約を待ちしています。