「悩み」とはどういうものでしょうか?
例えば
「悩み」とは自分の思うようにならない
こと。
例えば
「悩み」とは自分の軸がないことから
生まれるもの。
自分の思うようにならないこととは
人生が自分の思うように運んでいかないということです。
自分の軸がないことから生まれるものとは
何かを決断する時の選択がなかなかできないということです。
人生が自分の思うように運んでいかないとはどういうことでしょうか。
例えば「同居のお姑さんに嫌味を言われる。監視されているような気がする」といったことで悩んでいる人がいたとしましょう。その人は「自分なりに頑張っているのに、何が気に入らないのだろうか…」と常に気分がよくありません。「私がこんな気持ちでいることが、子どもにも悪い影響を与えるのではないか」と心配になっています。
根底にあるもの
そのお姑さんとの関係の悩みに、自分の心の根底にある問題、例えば夫とうまくいかないなどの将来に対する不安が隠されていることがあります。
悩みが堂々巡りしている、悩みが尽きないという場合には、往々にして根底にある問題が他の問題にすり替わっていることがあるのです。人はそのことになかなか気づけません。何故気づけないのでしょうか。それは根底にある問題を無意識に隠してしまっているからです。
あなたは心で思っていることと、やっていることに矛盾が多いのではありませんか?
もしこの問いにイエスであればその可能性があります。
そこにあるだけ
自分の心の根底にある問題に気づけない原因は、自分の心の中にあるものを直視できないからです。その人にとってそれほど心の中にあるものを直視することは、怖くてしんどいことなのかもしれません。そうなるには理由があるはずです。
そういった場合、お姑さんとの関係をよい方向に変えるような具体的な解決策もなかなか出てきません。
仮に家族で話し合ってお姑さんと別居することになって、悩むほどのことではなくなったとしても、悩みはかたちを変えて、別な悩みがその人の前に現れてきます。心の根底にあるものを覆い隠す別な悩みが必要だからです。
結果、悩みが尽きないということになってしまいます。「悩み」は解決していく問題としてではなく、ただ心に置かれているだけといった状態です。
真剣に生きる
無意識に隠されている自分の心の根底にあるものに気づくには、自分自身と向き合い、自分の本音を問いかけていくしかありません。私たちの心は元々その人が持って生まれた個性とこれまでの人生で経験したことでつくられています。人生で経験した出来事をふり返り、丁寧にみていって、その時々に出てくる感情を感じていくことで気づけます。
軸が持てない
一方、何かを決断する時の選択がなかなかできないとはどういうことでしょうか。
自分の判断基準をしっかり持っていないということです。自分はどう生きたいか、どんな人生にしたいか、信念とまではいかなくても、判断基準となる自分の軸が持てていません。軸があると、シンプルに自分の考えに沿ってその時にできることを選択して行動に起こしていけるので、迷うことはあっても悩みにはならず具体的な解決ができます。
自分の軸をしっかりさせるのにも、真剣に自分と向き合うしかありません。
自分はどう生きたいか、どんな人生にしたいかを自分に問うことです。
悩みとは
自分を知って理解していくと、思考ばかりの状態から抜け出して自分の生き方をみつけることができます。自分を理解することが、悩みなき人生には欠かせないことなのです。
こうして「悩み」を見ていくと、自分次第で「悩み」はなくなるものなのかもしれません。